オープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Fall(以下OSC)にて「ConoHa、OpenStack SwiftでObject Storageはじめました。簡単お手頃クラウドストレージ」と題したセミナーを開催しました。発表者はGMOインターネット株式会社のエンジニアである郷古直仁、斉藤弘信の二名です。また、ConoHaの応援団長である美雲このはちゃんも応援に駆けつけてくれました!
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
このエントリーは、セミナーの趣旨やセミナーで発表したスライドなどの共有と、ご説明しきれなかったことの補足になります。
セミナーの趣旨
ConoHaのオブジェクトストレージは9月にリリースされ、徐々に利用者が増えています。イベントなどでお客様にお話を伺っても、メディアファイルを大量に格納されていたり、ログファイルの置き場所などに使っていただいたりと、とても便利に使えているというお声を頂戴しております。
一方、まだまだ「オブジェクトストレージ」というものの認知が低いのと、本格的に使うにはREST APIを使ったプログラミングやswiftコマンドを設定する必要があり、決して敷居が低いとは言えない側面もあります。
今回のセミナーでは、オブジェクトストレージの技術的な側面と、オブジェクトストレージを活用するという側面の両方を知っていただくことが狙いでした。そして前者を郷古が、後者を斉藤が担当することになりました。
セミナー資料
すでにTwitterなどではご案内していますが、当日発表した資料は以下になります。
補足など
私の発表パートですが、せっかくなのでセミナーでは説明しきれなかったところを、裏話的にご紹介したいと思います。主に時間がなくてカットになったお話です。
セミナーでうっかり「青は敵です」と口を滑らせてしまったため、その後ブースで青エージェントの方々といろいろお話しすることができました。Ingressネタは鉄板ですね。
今回の実装では、DOMでIMG要素を追加してオブジェクトストレージのURLを書き込むという、単純な方法で画像を表示しました。せっかくオブジェクトストレージを使っているので、画像とともにメタデータを扱ってみるともう少し利点が生かせたのですが、残念ながら時間の都合上カットになりました。
Webのフロントの開発に馴染みのある方を除くと、bowerやGruntは解説を入れないとわからなかったかもしれません。これも迷ったのですが時間の都合上カットになりました。
bowerはフロント開発用のパッケージマネージャで、今回使用したbackbone.jsや依存するライブラリをまとめてインストール、管理をしてくれるものです。
GruntはJavaScriptのタスク実行ツールです。私は主にSassの自動コンパイルや、livereloadのために使っています。特にlivereloadは手放せません。
私はあまり使わないのですが、最近はYoemanを使う例も多いようですね。興味のある方は調べてみてください。
さらっと流してしまったのですが、MVCモデルの説明を少しするべきでした。backbone.jsとしては、正確にはMVPモデルなんですよ、という小ネタも良かったかもしれません。
静的Webサイトをホストすることが、技術的に可能だと言うことをご説明しました。ブースでご質問もいただきましたが、DNSでCNAMEを割り当ててもらえば、別ホスト名でアクセスすることも可能です。ただ、ConoHaオブジェクトストレージはURLのPath部分が変更できないため、実際のWebサイトをホストする目的にはあまり向きません。今後対応する予定はあります。
是非使ってみてください
セミナーでもお話ししましたが、オブジェクトストレージのようなサービスは、利用者が増えると事業者側としてもスケールメリットが生かせるため、今は皆様にどんどん使っていただきたいと考えています。ブースで「負荷をかけるようなことをしても大丈夫か?」というご質問を多くいただきましたが、今のところはリソース面でも余裕がありますので、あまり気にせずお使いくださいとご案内しております。
OSCで配布したConoHaの3,000円無料クーポンは、オブジェクトストレージに使うこともできます。数ヶ月のお試し期間に相当しますので、この機会に是非お試しいただければと思います。
最後になりましたが、改めてご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
なお、セミナー以外でもブースの出展も行いました。こちらにも数多くのお客様にお越しいただきました。こちらは別にレポートが上がると思います。おたのしみに。